大井競馬場の1200メートルのコースの特徴やコース特性・傾向を分析して攻略法を解説していきたいと思います。
大井1200m コース分析
![](https://feature.keibataro.com/wp-content/uploads/2023/03/395081d7dc0a7e52479ede5af2789494.jpg)
大井競馬場の1200mはダートコースで、2コーナー終わりからスタートして、向こう正面をいっぱいに使って3コーナー4コーナを曲がる外回りコースです。
大井競馬場は内回りコースと外回りコースがあり、この1200mで使用する外回りコースの方が直線距離が長くなります。
大井1200m 枠順・脚質
枠順と脚質ごとに馬券に絡んだ頭数をカウントすると、以下のようになります。
枠番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 合計 |
逃げ | 4 | 4 | 5 | 2 | 4 | 3 | 3 | 3 | 28 |
先行 | 4 | 4 | 7 | 13 | 10 | 10 | 16 | 10 | 74 |
差し | 6 | 4 | 3 | 5 | 4 | 4 | 2 | 3 | 31 |
追込 | 0 | 2 | 1 | 3 | 2 | 2 | 0 | 0 | 10 |
合計 | 14 | 14 | 16 | 23 | 20 | 19 | 21 | 16 |
逃げられる脚があるなら内枠が有利、2番手から好位あたりに付ける馬なら外枠が有利と言えるでしょう。
外の差し・追い込みは苦戦する傾向のようです。
枠順の有利不利は極端な感じではありませんが、基本的にはコーナーを小さくまわる事の出来る内枠の方が有利になる傾向です。
しかし、外枠に先行馬が固まっていると、スタート後の長い直線を使って先行馬が内に切れ込んで来て、内枠の馬は馬群に包まれて不発に終わる事もよくあります。
先行力が圧倒的でもないのに1番人気を背負ってしまった馬だと、逃げなくても良いのに逃げて、外枠の馬や内枠でペースを読まずに突っ込んで来る馬に前半スタミナを奪われ、ゴールまで残り200mから100mあたりで一気に脚が止まってしまう事がよくあります。
出来れば道中はマイペースで追走し、コーナーは小さく周って、最後4コーナーの出口でスッと外に出せる形が理想的でしょう。
直線を向いてもまだ馬群の中だと、進路が確保できた頃には外から加速した馬が伸びてきて切れ負けする場合もあります。
ペース
レース予想のポイントとしては、3コーナー手前で馬群が縦長なのか、一塊の団行状態なのかで有利不利が分かれます。
縦長の場合、外枠の馬であっても3・4コーナーを内から2頭目、または3頭目ほどを通る事が出来るので、大きな距離のロスなく競馬をする事ができます。しかし団行状態の場合は外枠の馬は内ラチから5頭分6頭分ぐらい外を通らされる事になり、直線ではコーナーをインで脚を残しておいた馬の方が伸びるでしょう。
重賞
地方馬限定の重賞でもJRAとの交流重賞であるダートグレードレースでも、2番手から中団までのポジションにつけた馬が比較的馬券にからみやすくなっています。
2桁のポジション(10番手より後ろ)になると絶望的でしょう。
重賞クラスになると、ペースが早くても馬群の前にいる馬がそう簡単に総崩れにはならないのです。
路面の影響
大井競馬場のコースは、内ラチ側から外に向けて斜めに傾斜になった固い路盤の上に、青森県の海岸で採取したクッション砂を敷かれています。
内側を通る馬はクッションの深い砂の上を走るので、パワーを要しスタミナを消耗します。とは言え距離ロスが少ないので結局は内枠の馬の方が有利なものの、雨が降るとまた事情が変わってくるのです。
雨が降っている最中や直後では大きな差は見られない事の方が多いですが、馬場が乾いていく過程でコースのどのあたりが先に乾いていくかによって有利不利が発生します。
馬場の内側が後から乾いた場合、当然外枠の馬は乾いた砂の上を走るのでスタミナの消費が大きくなりますが、内側を走る馬は楽にスピードを出す事が出来るので、内枠先行は有利になりやすく外差しが決まらない状態になりやすくなります。
逆に馬場の外や中間が後から乾いた場合、内の馬は砂が深く乾いていてスタミナ消費が大きく、外枠の先行馬が内枠の先行馬に楽に競りかけれるためペースが上がります。
そうなるともう直線を向いたころには先行馬はバテていて、外の固い馬場を通って差し馬が一気に伸びるケースが多くなります。
外差しばっかりだと思い外枠の馬を買い始める頃には、馬場が乾ききってまた内枠有利になってしまったりします。
実力的に考えて、どうしてこの馬がこのメンバー相手にバテた?とか、逆になんで大敗続きのこの馬がここで後方一気が決まるのか?と言う驚きの結末になる場合は、上記のような現象が起きているケースもあるのです。
ジョッキー
騎手もベテランやリーディング上位の経験豊富なジョッキーであれば、大井の馬場の傾向や特徴を把握していて、その時の状態に合った騎乗が出来るでしょう。
ですが経験の浅い若手や新人、年数は経っているけど騎乗数の少ないジョッキーでは勘が養われていない場合があります。
この騎手ならまさか今の馬場傾向で逃げる事はあるまい…と思って信頼した騎手が逃げをかました時のあの絶望感はたまりませんが、騎手がどのように乗るのかもちゃんと考えることが必要です。
強風
また、発走前ゲートインの時の黄色い旗で風向きや風の強さを知る事ができます。
風向きが横風以外の追い風か向かい風の場合、風が強いと逃げ馬にとってマイナスの要因となるので、現地に行けない場合は忘れずにチェックしておきたいポイントです。
クラスによって違う展開
先行馬が多ければ多いほどハイペースになって、先行馬がバテやすくなり、差し馬の活躍が目立ちます。
下位クラスになればなるほど先行できる馬が少なかったり、スタートにムラのある馬が多かったりしますから、きっちりスタートを決めて先行出来る馬は軸にしやすいでしょう。
上位クラスになればなるほど、下位クラスを先行して勝って来た馬たちが集まりますので、スタートも上手い馬が揃い、必然的に先行争いが激しくなって差し馬の出番が増えるのです。
しかし、さらにクラスが上がると今度は激しい先行争いを勝ち抜いて来た馬たちがそろっているので、先行争いが激しくなってもなお粘る馬も出てきます。
そこの見極めは展開を推理する上で重要となってきます。
大井1200m 人気傾向
単勝人気 馬券圏内数
1番人気 38
2番人気 32
3番人気 16
4番人気 16
5番人気 17
6番人気 7
7番人気 4
8番人気 0
大井1200m 騎手傾向
騎手名 馬券圏内数
森泰斗 5
矢野貴 20
和田譲 12
笹川翼 15
本田重 4
御神訓 8
張田昂 3
本橋孝 3
岡村健 3
藤本現 3
達城龍 9
真島大 7
西啓太 5
今野忠 2
的場文 4
古岡勇 1
菅原涼 3
石崎駿 2
安藤洋 4
藤田凌 2
野畑凌 2
瀬川将 2
山林信 1
東原悠 2
吉井章 2
仲原大 4
データを見ると矢野騎手・森騎手は人気馬に乗る機会も多いので勝率は高いですが、オッズに魅力が薄いです。
1番人気に限定して言うと森騎手よりは矢野騎手の方がオッズに見合う結果を出しています。
同様に1番人気なら御神本騎手や吉原騎手も勝率が良く、馬券の回収率的にも高水準です。
大井1200m 血統傾向
どの種牡馬の産駒がどの程度馬券に絡んでいるのか、種牡馬ごとに馬券に絡んだ回数をカウントしました。
エスポワールシチー 3
サウスヴィグラス 5
シニスターミニスター 2
フリオーソ 1
ヘニーヒューズ 4
ベルシャザール 1
ゴールドアリュール 1
ホッコータルマエ 2
ロードカナロア 1
オルフェーヴル 1
ルーラーシップ 2
リアルインパクト 1
マクフィ 1
カレンブラックヒル 1
メイショウボーラー 1
スズカコーズウェイ 1
プリサイスエンド 1
トビーズコーナー 1
ワールドエース 1
エスケンデレヤ 1
コパノリチャード 1
フェノーメノ 1
大井1200mコースで馬券に役立ちそうな血統傾向としては、サウスヴィグラス産駒・へニューヒューズ産駒などの活躍が多いようです。
以前はゴールドアリュール・パイロ・スマートファルコンなどの産駒も良かったようです。
何の産駒であれ強いならJRA所属で活躍しているでしょうし、弱いなら南関には居られないし、結局血統より仕上げと展開の方が重要となってくるでしょう。
大井1200m 重・不良馬場
馬場状態での人気や枠順・脚質などの傾向に大きな変化はありませんが、雨天時や馬場が泥水状態の時には枠順に関わらず馬群の中で揉まれると不利になるケースは多いです。
大井競馬場は東京都品川区勝島にあり、地理的に海が近いので、風が強い日が多いです。
大井競馬場の愛称は「東京シティ競馬」で、「TCK」とも呼ばれます。
地方競馬には中央競馬に無いナイター開催があり、大井競馬場は「トゥインクルレース」として人気です。
アクセスは東京モノレールの大井競馬場前から徒歩約2分です。
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